ビジネス | 起業を検討中の方必見!合同会社を設立するまで~第0回:起業に至った経緯~
POST:2019.04.07
約10年前の春。まだ肌寒さを感じる時期だったように記憶しています。
管理人は、「社会人」としての第一歩を踏み出しました。
これからどんな生活が待っているのだろう。
自分はどんな社会人になるのだろう。
普通の人が持つであろうこういった感情も特になく。
ウキウキもワクワクもなく、ただ淡々としていたことは覚えています。
大学生の頃は、周りが就活しているからという本当にしょうもない理由で就活をしました。
運よく内定が出たため深く考えることもなく就活を終了。
「大学院に行く」という夢に自ら蓋をしたわけです。
もちろん、そんな感じで「なんとなく」就職した会社でそうそう上手くいくはずもありません。
「会社」という組織に馴染めなかった管理人は、転職を繰り返します。
「会社」に対しての違和感や不信感、上司と部下という限られた空間での関係性について、単純に法令違反をしている会社に我慢できなかった、などなど様々な理由ではありますが何回も転職しました笑
それから10年の月日が経過した今、実は人生の大きな岐路に立っています。
会社員失格な自分が「独立」という選択肢に出会うまで
管理人が学生だった頃、「時代の寵児」としてホリエモンこと堀江さんや楽天の三木谷さん、ソフトバンクの孫さん、その他「ヒルズ族」と呼ばれるような方々が連日のようにメディアに登場していました。
その様子はまさにフィーバー。
「ベンチャー企業」「起業家」という言葉が一般化していったのがちょうどそのくらいの時期ではないでしょうか。
しかし、当時の自分はどちらかと言えばそういった熱気からは距離を取っていました。
何だかよくわからないけれども、「目立ちたがり屋」が嫌いということもあったんでしょう笑
そんな理由から(?)「独立しよう」「起業する」という選択肢が頭に芽生えるはずもなく。
普通に就活をして、普通に転職をして。
でも、社会経験を積むと自分の中に確固として言えることができてきます。
そう、自分、会社員向いてねーな!と。
昔から変人の上に、他人の価値観に乗っかって生きていくのが大嫌い。
自分の頭で考えて、自分で決断することが大好きだったため、上司から「仕事を与えられて、それをこなしていく」というスタイルが合わなかったんでしょうね。
そうです、会社員失格なんです。
もちろん、自由で裁量の大きな会社であれば違ったかもしれませんが、残念ながらそういう会社と出会わなかったということもあり・・・
社会人になって3か月くらいでこのことに気づいた管理人、そこからは「独立すること」を目標にします。
そうなると当然働き方も変わります。
会社は「自分が独立するまでの勉強の場」だと割り切って勤めることになります。
そして起業するための資金を貯める場という扱いになります。
何かいいアイデアや同じような考えの仲間がいないか探すための場になります。
会社員としての出世など諦めて、「独立」していくことを考えて社会生活を送ることとなります。
そうは言っても生活が・・・
「独立しよう」とひそかな野望を持ちつつも、実際はそこから大きく事態が進展することもありませんでした。
日々の仕事に追われる毎日。
生活のためと言えば聞こえはいいですが、社畜体質も染みつくとなかなか抜け出せないものがあります。
何より、「会社」という組織は嫌いですが、仕事そのものは嫌いではありません。
働くのが嫌というよりは会社で働くのが嫌というだけなんです。
何より、独立・起業するとなると資金面の不安は尽きません。
会社員でいれば、とりあえず毎月決まった金額のお金が貰えるというのは大きな価値でもあります。
資金面以外にも、
なかなかいいアイデアも浮かばない・・・
一緒に手伝ってくれる人いないかなあ・・・
などなど、煩悶している内に10年が経過していたという感じでしょうか。
しかし、2019年3月。事態は急激に変わっていきます。
案ずるより産むがやすし
下手の考え休むに似たり。
もう何度目かという退職をした管理人。
とうとう決意します。
もう、さっさと会社設立してしまった方がいいんじゃないかと。
うだうだ悩んで中途半端に会社員を続けるくらいなら、小さいながらも会社を作ってしまおう。
なんとなくそう吹っ切れたんですね。
資金面でも多少見通しが立ったということも大きかったのですが、管理人の考えに共感してくれる仲間が2人もできたというのが凄く大きな進展となりました。
「こういうことがやりたい。起業しようと思う」と言ったところで、普通の人なら「へ~頑張ってね(自分は安定したところで働くわww)」くらいなものでしょう。
しかし、たまたまではありますが賛同してくれる方ができたのです。
自分一人ではない、というのは物凄くありがたいことで。
アイデアを出し合ったり、資金面の強化ができたり、役割分担できたりしてとんとん拍子に物事が進んでいきます。
そして、2019年4月。平成も終わろうかというこの時期ではありますがもう少しで設立できる段階にまでなりました!
ネガティブな起業でもいいじゃないか!
どうやら、管理人は「起業」に対して大きく勘違いしていた部分がありまして。
世間の起業家のイメージは「キラキラ」してたんですね。
自分はそんなキャラクターじゃない・・・笑
そんな自分が本当に起業できるんだろうか、みたいな。
でも、「自分も世の中を変えられるような斬新なサービスを・・・!」とか「豊富な資金と人材がなければ・・・!」とか、余計なことを考え出したらなかなか物事が進みません。
はっきり言えば、管理人には斬新なアイデアもなければ潤沢な資金もありません。
幸い人には恵まれていますが、それだけと言えばそれだけです。
そもそも独立・起業をする動機だって「会社員向いていないから」という何ともネガティブかつズボラな感じです。
でもね、声を大にして言いたい。
ネガティブな理由で起業してもいいじゃないか!!と。
別に世間の人全員が会社員に向いている訳ではありません。
有名な起業家たちも会社員として普通に勤めていたら芽が出ていなかった可能性だって大いにあります。
きっかけは何だっていいんです。
起業したいと思えば起業すればいいんです。
それが結果的に顧客のためになり、社会のためになるのであればいい。
斬新なアイデアは要りません。
既存のアイデアを少し工夫すればいい。
資金が豊富でなくてもいいんです。
自力で増やしていけばいい。
必要なのは、「やる気」だけです。
これからのこと
さて、「独立する」と言っても、その形態は様々です。
個人事業主としてフリーランスで活躍することもできますし、会社を設立することもできます(これを一般的に「起業」と言います)。
会社も株式会社以外にも合資会社、合名会社、合同会社などを選択できます。
他にも、NPO法人や社団法人など手段は沢山あります。
管理人は「合同会社」の設立を選択しました。
日本版「LLC」と呼ばれるこの組織の形態は株式会社にはない魅力も沢山あります。
一般的な認知度はまだまだ低いところですが、株式会社との共通点も多く設立の容易さから近年では増加傾向にあります。
これから、実際に設立手続きをしていくことになります。
どのように進めていったのかを備忘録的に残していく予定ですので、「独立」や「起業」という選択肢に興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
実際に自分が設立に向けて動き出して感じた一番の感想はなんだ、意外と簡単じゃん!です。
あれだけ悩んだ日々は何だったのだろうというくらい実にあっけない。
今の働き方に悩んでいる方へ。
起業という選択肢はどうですか??
という訳で、会社を設立するまでのことを少しずつ連載していきます。
もしかしたら、起業してあっという間に倒産するかも知れません。
でも、それはそれ。
いい経験をしたと思って、開き直って生きていけばいい!
不安半分・期待半分ではありますが、自分の人生だもの。
楽しんでやっていきますよ!