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コラム | 肩書きあれこれ~CEOと社長って何が違うの??~

POST:2019.06.01

会社を作ってみると、色々と決め事が出てきます。
もちろん、事務的な手続き(税務署やら社会保険事務所やら・・・)も大変ですが、決め事も大変です。
その中で軽く頭を悩ませたのが「肩書き」です。
名刺作るにも肩書きをどうしよう・・・というのがつきまとってくるのです。
一応自分で設立した会社なので、肩書きもないというのは変だし・・・
でも、あんまり大仰なやつは嫌だし・・・

会社員時代は楽でした。
会社側が勝手に決めてきれますからね!
「よし、君は主任の肩書きで入社だ!」とか「頑張ってるから来月から店長だ!」みたいに。

ところが、自分で会社を作ると「肩書き」から自分で決めなければいけません。
これが案外ムズカシイ・・・

という訳で、今回は肩書きについて!

肩書きって何のためにあるんだろう?

そもそも、肩書きって何なんでしょう。
ここでいう肩書きはいわゆる「役職」ということになります。

一般的には、平社員(肩書きなし)⇒主任⇒係長⇒課長⇒部長⇒取締役(平取締役)⇒常務・専務取締役⇒代表取締役
といった感じで昇格していくのかなと思います。

組織によってはこれらの役職に補佐だとか副だとかがついてもっと複雑化している場合もあるかと思います。
ちなみに上の例ですと、平社員から部長までが「従業員」となります。中でも課長以上がいわゆる「管理職」という扱いになることが多いかと。
で、取締役からは「役員」なんて呼ばれたりします。
この人たちは経営陣です。会社の経営を株主から委託されて経営のかじ取りをするのがこの「役員」たちのお仕事。
「役員」が打ち出した経営の方針に則って仕事をし、利益を創出していくのが「従業員」のお仕事となります。

これが一般的な株式会社の場合の例になるかと思います。

英語表記はかっこいいけど、何が違うんだろ・・・?

最近は外資系企業の影響からか、肩書きが横文字になっているケースも少なくありません。
主任じゃなくて「Chief」だったり、課長じゃなくて「Manager」になっていたり。
なんとなくかっこいいからですかね??

しかし、違和感があるものもしばしば・・・

CEOってなんだよ!!みたいな笑
CEOだけならまだしも、CFOだのCOOだの・・・
社長や専務、常務と何が違うのさ!!という感じです。

ということで調べてみました。

CEO:「Chief Executive Officer」の略。日本語では「最高経営責任者」と訳される。その名の通り、経営に関する最高の責任を持つもので、経営を統括している人。

COO:「Chief Operations Officer」の略。日本語では「最高執行責任者」と訳される。通常CEOの下の役職となり、CEOの補佐的な役割、事業運営に関する業務執行の責任者。営業部門のトップみたいなイメージでしょうかね。

CFO:「Chief Financial Officer」の略。日本語では「最高財務責任者」と訳される。財務や経理部門のトップという扱いです。

CAO:「Chief Administrative Officer」の略。「最高総務責任者」。総務部門のトップです。

その他にも、CLO「最高法務責任者」、CTO「最高技術責任者」、CIO「最高情報責任者」などが置かれている会社もあります。

日本の社長や会長と何が違うかというと、取締の中で役割を明確化している点になります。

日本の会社法では、「社長」や「会長」という呼称が規程されている訳ではありません。
いわば社内における取締役の順位を明確にするために肩書きをつけているだけです。
会社法においては、「代表取締役」と「取締役」という違いしかありません。
つまり、会長と社長のどっちが経営責任が重たいかというのはパッと見ただけではわからないということになります。
また、取締役の中で誰がどの業務に対して責任を持っているのかも分かりづらいです。

そう考えると、CEOやCFOといった肩書きの方が役割が明確になっているのがわかります。

合同会社の場合

先ほどから例に出しているのは一般的な「株式会社」の場合です。
合同会社の場合もだいたい同じです。
しかし、注意点としては「取締役」という肩書きはNGです。

株式会社と違って、合同会社は「株主(出資者)」と「経営陣」が分離されていません。
したがって、会社法に則ると合同会社の場合「社員」という呼称を用いることになります。
代表権がある社員は「代表社員」ですし、その他の社員は「業務執行社員」みたいな感じです。

でも、「代表社員」と名刺に書いても・・・
「えっ!代表社員ってなんすか笑」みたいにしかならないと思うんですよね。
何せ合同会社は2006年の会社法改正によって設立できるようになった会社形態。
悲しいことに、世間には全く浸透していません。

という訳で、自分の肩書きは「代表」にとどめました。
これだと、会社の代表者ということはわかるからいいかなと。

まとめ

という訳で、横文字の肩書きにも日本本来の肩書きにもそれぞれ意味がありました。
どちらの方がよい肩書きかというのはそのケースによるので何とも言えません。

大切なのは、「肩書き」にこだわらずしっかりと仕事をすることだと思います。
そういう意味では、平社員だろうがCEOだろうが同じです。

名刺についてる肩書きの重さなんて、しょせんは社内でしか通用しません。
一人の人間として、いかに社会に貢献していけるかが大事なんでしょうね!

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