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ビジネス | ブラック企業大賞2019ノミネート企業が発表!大賞は誰の手に!?

POST:2019.12.16

毎年恒例となったブラック企業大賞ですが、2019年のノミネート企業が発表されました!
今年で8回目となるこの賞ですが、例年に増して「大物企業」がノミネートされている印象です。
全くもって『不名誉』な受賞歴にしかならないこの大賞。今年はどの企業が受賞してしまうのでしょうか!?

↓詳細はこちら↓
http://blackcorpaward.blogspot.com/2019/12/82019_13.html

ブラック企業大賞とは??

そもそも、「ブラック企業大賞」とは何でしょうか?
公式HPの引用ですが、見てみましょう。

パワハラ、セクハラ、残業代未払い、長時間労働、派遣差別、偽装請負・・・。日本の労働環境はいまますます悪化の一途をたどっています。それらの職場はここ数年で「ブラック企業」と称され、社会的にも注目されつつあります。しかし個別事例の調査やその問題の発信・解決も簡単ではなく、ブラック企業で働く当事者は、不当な処遇を受けていても声をあげられる状況ではありません。さらにはブラック企業を生み出す社会・経済的な構造についての分析や提言についても不十分であるため、きわだったブラック企業の存在は一時的に取り上げられても、企業全体・働く場全体の質の向上にはなかなか結びついていません。そこで私たちは、ブラック企業の個別の事例はもちろんのこと、それら企業を生み出す背景や社会構造の問題を広く伝え、誰もが安心して働ける環境をつくることをめざして「ブラック企業大賞企画委員会」を立ち上げました。

ブラック企業には幅広い定義と解釈がありますが、「ブラック企業大賞」では次のようにブラック企業を定義し、その上でいくつかの観点から具体的な企業をノミネートしていきます。 ブラック企業とは・・・・①労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性があるグレーゾーンな条件での労働を、意図的・恣意的に従業員に強いている企業、②パワーハラスメントなどの暴力的強制を常套手段として従業員に強いる体質を持つ企業や法人(学校法人、社会福祉法人、官公庁や公営企業、医療機関なども含む)。

「ブラック企業」という存在への警鐘を鳴らすと共に、際立った「ブラック企業」をこの大賞という形で摘発しているような取り組みですね。
今年で8回目を迎えています。

2019年のノミネート企業は?

さて、今年のノミネート企業はどんな企業でしょうか?

1.KDDI
2.株式会社セブン―イレブン・ジャパン
3.株式会社電通
4.株式会社ロピア
5.長崎市
6.トヨタ自動車株式会社
7.三菱電機株式会社(メルコセミコンダクタエンジニアリング株式会社)
8.吉本興業株式会社
9.楽天株式会社

詳細なノミネート理由はブラック企業大賞のHPをご確認いただければと思います。
http://blackcorpaward.blogspot.com/2019/12/82019_13.html

特筆すべきは、今年のノミネート企業の豪華さ。
今年はかなり踏み込んだ選考をしている印象です。

どの企業もかなりゲスな企業ですね!

吉本興業みたいに今年一気に表面化した企業もいれば、セブンイレブンやトヨタ、三菱などの巨大組織にもメスが入っています。
個人的には電通の存在感が大きいです。
つい先日も、行政指導が入っていたというニュースがありましたし、従業員が過労死しても全く何の反省もしていない様が見て取れます。

かつて、「鬼十訓」などといってそのモーレツな働き方が称賛されていた企業ですので、なかなか体質改善は難しいのでしょうか。
中間管理職以上のマインドがガラッと変わらない限り根本的な解決策は打てないんでしょうかねえ・・・

また、長崎市という自治体もノミネートされています。本来こういう企業を監視して指導していかなければいけないような立場の人たちがノミネートされてどうするんでしょうか??

何だかノミネート企業とノミネート理由を眺めているだけで気が滅入る・・・

ブラック企業の特徴とは?

ちなみに、「ブラック企業」とはどんな存在なのでしょうか?

ブラック企業大賞選考委員会が示している基準は以下の通りです。

【ブラック企業を見極める指標】
●長時間労働
●セクハラ・パワハラ
●いじめ
●長時間過密労働
●低賃金
●コンプライアンス違反
●育休・産休などの制度の不備
●労組への敵対度
●派遣差別
●派遣依存度
●残業代未払い(求人票でウソ)
※ただし多くのブラック企業が上記の問題を複合的に持っているので、判断する際も総合的に判断する。

なかなか端的に表せている指標ですね。
注釈にもありますが、多くの「ブラック企業」ではこういった指標を複数有していることが通常です。
つまり、長時間労働とパワハラと賃金未払いがセットになっているような感じです。
こういう企業を黙認するのではなく、あぶり出しているという点だけでもこ大賞の存在価値はあるものです。

ちなみに、管理人が考えるブラック企業の特徴はこちらの記事にてご紹介しています。
お時間のある方はぜひご一読ください。 https://createmyself.site/2006/(自分の勤務先が「ブラック企業かも」と思ったらチェックして欲しい5つのポイント)

重要なのは、定義がどうのこうのではなくて「ブラック企業」を許さないという姿勢です。
本来、労働法規あるいは一般的な刑事・民事事件の対象になるような行為をしている企業を社会に存続させている理由はないはずです。
どれだけ「いいサービス」や「ユニークな製品」を世に送り出していようが、従業員を虐げて使い捨てにしているようならば社会的貢献度は皆無だと思っていい。
市場から淘汰されていなければおかしい存在の企業がのさばっているというのは何だかおかしな話です。

なぜ「ブラック化」してしまうのか?

最近では大手の飲食チェーンの実態がインターネットやテレビ放送をきっかけに広まっています。
某定食屋さんやステーキ屋さんの話ですが・・・

こういう企業も、「ブラック企業大賞」にノミネートされた企業も、まだノミネートされていないブラック企業も「ブラック化」してしまった理由があるはずです。

自分も起業家の端くれ。創業時に大きな夢と社会に貢献したいという意欲が経営者にはあったことでしょう。
しかし、厳しい競争社会の原理に晒されている内に「お金を儲けること」が手段から目的にすり替わってしまったのが一因ではないかと思っています。
あるべき姿は
製品やサービスを通じて顧客の利益に貢献する⇒お金を稼ぐ⇒より素晴らしい製品やサービスを生み出す
こういうサイクルでしょう。
お金を稼ぐのは製品やサービスを通じて顧客に価値を提供した見返りであったはず。

しかし、現実はそんなに甘くありません。
ライバル企業はいますし、市場のトレンドもコロコロ変わってしまうのが現代社会。
いつしか、お金を稼いで組織を維持するのに精いっぱい。
従業員は「駒」くらいの認識に変わってしまうのでしょう。
果たして、そのような環境から生み出された製品やサービスにどのような価値があるでしょうか?

競争社会に勝つために必要なのは、長時間労働でもパワハラでもありません。
正しい市場認識に基づいた、意味のある施策です。

今回ブラック企業大賞にノミネートされていない企業でもかなりの数のブラック企業というのが世の中には存在しています。
ただ「生き残る」ための競争戦略は、従業員を不幸にしていくだけです。
自社の強みは何なのか。顧客が求めているものは何なのか。社会の動きはどうなっているのか。
もっと俯瞰的な施策を打ち出せなければ、結果的に経営者も従業員も疲弊していくだけです。

ノミネート企業は真摯に受け止めて欲しい

とかく、ここにノミネートされた企業は「社会的な責任」も大きい。
この結果を真摯に受け止めて、形式的なものではない「反省」が必要です。

大手企業については本来働き方改革の見本・手本にならなければいけない存在です。
従業員や下請け企業をイジメている場合ではないのです。
目に見える、形に残るような「改善策」を打てなければ、市場から淘汰される危機感を持って欲しい。

また、この大賞にノミネートされていない多くの企業は、これを「他山の石」とするか「対岸の火事」とするかで大きく未来が変わっていきます。
今回は、たまたまあなたの企業がノミネートされなかっただけです。

インターネット時代の現代、ブラック企業の実態は至る所から流失していきます。
「人の振り見て我が振り直せ」という言葉が意味するように、大企業の失敗事例を活かして自社の改善に繋げていかなければいけません。

https://createmyself.site/2348/(失敗事例の活用法はこちら)

もはや、目先の株価や売上に左右されるような時代ではありません。
中長期的なビジョンとそれを推進するために、社内のリソースをどのように活かしていくかが本来経営のあるべき姿です。
近視眼的な目標を追うのではなく、社会に貢献するためのあり方を模索していかなければいけない。
そして、今回ノミネートされている企業たちはそれができるはずの企業たちです。
日本社会の存亡をも握っている存在たち。
しっかりと改善して二度と「ブラック企業」だなんていうレッテルを貼られないようにして欲しいものです。

まとめ

「ブラック企業」だから潰れてしまえばいい。
感情的な視点に立てば、それも正解でしょう。
しかし、「ブラック企業」と言えどもそこで働き生活を営んでいる「善良な」従業員も沢山いる訳です。
そういった方々の生活を一部の人たちが脅かしている。
「ブラック企業」がのさばる罪は、あまりにも重い。

この「ブラック企業大賞」がどの企業に決まるのかは注目ですが、ノミネートされた企業たちがどのように変わるのかを追って欲しい。

啓蒙や啓発という意味合いではこの賞の意味は大いにあるでしょう。
しかし、その企業たちがどのように変わるのかまで追いかけないと、あまり効果はないような気がします。
そういった意味では、「ブラック企業大賞」にももう少し踏み込んだ役割を期待したいところです。

また、現在「ブラック企業」に勤めている方。
自分をすり減らしてまで働く意味はありません。
会社がブラック化しているのは、「競争に負けているから」でしかない。

であれば、健全な環境を求めて動くというのも一つの手段です。
「辞める」の一言が言い出せないならば、代わりに動きます。
https://c-full.jp/careersunrise/

そして、何より自社の環境を改善したいという企業の皆さん。
一刻も早く変わりましょう。
自社がこのような不名誉な賞にノミネートされる前に、ポジティブな会社に変わりましょう。

そのお手伝いもしています。
興味があればお問合せください。
https://c-full.jp/contact/

管理人個人としては、日本から「ブラック企業」なるものが消えてみんながイキイキと働ける社会を創出していきたい。
「ブラック企業」の皆さん。今こそ変わるべき時です!

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