コラム | 3年3割

POST:2018.08.31

新卒社員が3年以内で離職する割合。
いわゆる「3年3割」というやつです。

ずいぶん前から問題視されている割に実は微増とは言えその割合は上昇しています。
元人事としては、このデータは見逃せない!

そして雇用流動化賛同者としては、このチャンスは見逃せない!!

ということで、今回は「3年3割」問題について。

そもそも・・・問題なのか?

昨年のデータになりますが、厚生労働省によると「平成26年入社」の大卒で、3年以内の離職率は32.3%だそうです。これは前年比0.3%アップ!

最近の若い奴らは忍耐力がなくてけしからん!!などとのたまうのは勝手ですが、果たしてそうでしょうか?

新卒一括採用、年功序列の賃金体系、そして終身雇用。
これらがうまく機能していた時代ならともかく、平成不況でリストラを連発。
賃金体系は成果主義へとシフト。 そんな時代が通り過ぎた後に、年功序列と終身雇用はもはや風前の灯火です。

でも、なぜか新卒一括採用だけ残っちゃったのがそもそもの問題。
入り口だけどう考えてもいびつなんですよ。
なんでここだけ「レガシー化」しちゃったんでしょうねえ・・・

という、人事管理的なミスがまず一つの要因。

そして、近年「ブラック企業」という言葉が一般化されたのも大きな要因だと思います。
昔なら自社が多少おかしくても、「終身雇用」は約束され、定年退職までは何とか我慢もできたかも知れませんが今はそんな保証はありません。
使えなければ、「クビ」です。
そんな環境で、果たして我慢しますかね??
管理人は全く我慢しません。そんなところで摩耗するくらいなら別のところを探します。
しかも、便利な世の中になったもので、少しでも「ブラック」な兆候があればネットで一気に拡散してしまいます。SNSバンザイ!!

さらに、「転職市場」の活発化も大きな要因です。
受け皿は多いんです。「嫌だな、でも転職先がないしな・・・」という時代でもない。
もはや、優秀な人材は取り合いです。他社に流出させている暇はないのです。
ブラックなことをやっている場合ではありません。従業員ファーストでなければダメなのです。

もちろん、中には学生気分が抜けなくて・・・とか忍耐力がないという人もいるかも知れません。
でも、それはどちらかと言えば少数派だと思います。
3年3割問題は「新卒社員の問題」ではなく「企業の問題」なんですよ。

そもそも、新卒採用ともなると多大な時間・労力そしてコストがかかっています。
それを3年で3割も辞めさせているなら、人事的には単なる敗北です。

辞めたければ辞めるべき

我慢したところで、会社というものはなかなか変わりません。
今ブラック企業に務めている方はよーく考えて下さい。
会社は変わりませんが、自分は変えられます。
そして、自分が所属する環境は自分が選べます。

我慢したとて、誰かが褒めてくれるわけではありません。
賃金が上がる保証もありません。
出世が約束される訳ではありません。

そもそも、仕事は嫌々したってしょうがないんです。
給料もらっているから我慢しろと言われても、給料もらう先は選べるんです。

そして、辞めていった人たちの話を聞いてみて下さい。
だいたい、元にいたところよりもマシな環境を見つけているんです。
そうじゃなければまた転職すればいい。
自分に合う環境というのはどこかにありますし、なければ作ればいいんです!

何のスキルも経験もないのに転職なんかできません・・・
と思っている人。
それが一番の勘違いです。
下手に癖がついているよりも、すんなり溶け込めるものです。
あとはやる気と勇気次第。

一歩踏み出せば景色が変わって見えますよ!

まとめ

かく言う管理人、人よりも多く転職しています。
一箇所にとどまるのが苦手なんですね笑

一箇所に留まれるならそれはそれで別にいいと思いますが、「嫌な環境」に身を置くデメリットをもっと真剣に考えてもいいと思います。
ただし、転職先がさらにブラックだった・・・というケースも結構あります。
ですから、最初の転職はしっかりと慎重にやったほうがいいです。

ちょっとだけアドバイスすると、大手の求人サイトはやめといた方がいいです!

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