ビジネス | 意識してみよう〜メラビアンの法則〜

POST:2018.06.18

メラビアンの法則

「メラビアンの法則」ってご存知ですか??

では、「人は見た目が9割」というとどうでしょうか?

何となく聞いたことがある。
全然知らない!

いいんです、どちらでも。

このメラビアンの法則、覚えておくと、そして意識してみるとなかなか使えます。

ざっくりと説明すると、アメリカの心理学者であるメラビアンさんが提唱したものです。
人間は、情報の多くを視覚から受け取っているというものです。

「見た目・仕草」等の視覚情報が55%
「声の質・トーン」等の聴覚情報が38%
「言葉そのものの意味・内容」等の言語情報が7%

というものですね。

特に、第一印象などはほんの数秒で決まります。
就職活動などで、面接に臨まれる際、できるだけ相手にとって好印象となるような
見た目や話し方、声のトーンを使うことで相手の印象もぐっと上がりますよ!

これは、応募者だけでなく面接官にも言えることです。
視覚で認識できる情報、例えば服装や表情、仕草などに注意して相手に不快感を与えないようにしましょう!

特に難しいことではありません。
ほんの少しの「見せ方」ですから!

ご存知なかった方はぜひ参考にされてくださいね★

メラビアンは「法則」にしてません

と、まあここまで書き連ねたのは嘘です。
嘘、というか巷で誤って理解されている情報ですね。

頑張ってここまでスクロールされた方、おめでとうございます!!

メラビアンが人間がコミュニケーションにおいて、何を重視するのかを知りたくて実験したのは事実です。
しかし、本人は特に「法則」にはしていません。

どういう実験をしたか、というと
矛盾した情報を与えられた時、人間は何を重視するのかという実験です。

つまり、

怒った表情の顔写真に(視覚情報)、朗らかな声で(聴覚情報)、「愛してるよ」(言語情報)という録音した音声を聞かされた場合、この人は怒っていると受け取るか楽しそうだと受け取るか

というようなことを調べたんですね。

違和感を感じた方はなかなか素晴らしいと思います。
これ、そもそも「言語情報」が単語でしか与えられなかったのです。
いわば、視覚情報が一番認識されやすい環境下だったという。

言葉というのは、そもそも文脈の中で機能します。
怒った顔をしていても、本当に「愛している」かも知れません。
朗らかな表情で「ありがとう」と言っても、怒っている場合もあります。
大好きな人にでも「バカヤロー!」と言うこともあるでしょう。

と、いう訳で巷間ではまことしやかにこの「メラビアンの法則」がもてはやされてしまう傾向があります。
特に、胡散臭い研修機関とかはよく使っています。都合がいいからです。

一見するとそれらしい情報も、きちんと調べると実は違うなんてザラです。
自分がこの「メラビアンの法則」から学んだことがあるとすれば、「できるだけ正しい情報にアクセスして学ぶことの重要性」ですね。

この法則をさも得意げに話している人を見かけたら、「呆れた顔」で「落胆したトーン」で「残念ですね」とでも言うことにしています。

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