音楽・将棋 | 変わらない強さ。変われる強さ
POST:2018.03.22
2018年度の名人戦挑戦者は、史上初の6者プレーオフを制した羽生善治竜王に決定しました。 名人挑戦は2期ぶり。 さて、自分の中にはヒーローがいます。 3者とも、変わらない強さと変われる強さがあるなあと思います。 将棋の世界は、ソフトの隆盛をきっかけに序盤の研究が大きく変容しています。 野球についても、特にメジャーは進化の速度が速く、データの解析とその活用方法やトレーニング方法の進化等物凄い勢いで変化しています。 音楽もそう。 そんなめまぐるしい環境の中で、3者とも変わらない芯のようなものがあり、環境に適応する変化も厭わない強さがあります。 序盤戦術の変化や若手強豪の感性にも柔軟に対応する羽生竜王。 そのどれもが、我々にとって重要な示唆を与えてくれているような気がします。 単純に言えば、変わらない強さと変われる強さを持つこと。 ある意味矛盾しているような気がしますが、これらを高い水準で成し遂げていく。 ビジネスもそう。 不確実性が高まる世の中だからこそ、日々変化をしていかなければ強さは維持できない。 羽生竜王は「運命は勇者に微笑む」と言います。 さあ、自分も少しずつではあるかも知れませんが変わっていかなければ!
昨年王位・王座と立て続けに失冠したのは何だったんだろうと思えるくらい
強い「羽生善治」が戻ってきている印象です。
羽生竜王、イチロー、そしてスピッツ。
矢倉が雁木に駆逐されかけるなど、これまでの「常識」が大きく変わりつつあります。
大谷選手がオープン戦で結果が芳しくありませんが、日本と米国では野球の質がぜんぜん違う。
大衆の関心は目まぐるしく変わります。
もうギター中心のロックがただの古臭い音楽に成りはて、大衆に消費される音楽はボーカロイドやデジタル音楽が主流となりつつあります。
常に同一のトレーニングやルーティンを持ちながら毎年バッティングフォームは変えていくイチロー選手。
日本語ロックの可能性を高めながら、リリースするアルバム毎に音楽性を広げているスピッツ。
オリジナリティを発揮しながらも、周囲の変化に対応する強さ。
これまでの常識が大きく変わりつつある世の中です。
変わらない強さと、変わらなければならない部分を見極める力。
安易に流されない強さと、柔軟に対応する強さを両輪として備えなければこれからの競争には勝てないでしょう。
そして、失敗してでもその変化に飛び込む勇気が我々に求められているのではないでしょうか。
決して将棋だけに通用する概念ではありません。