音楽・将棋 | 名人戦、始まる
POST:2018.04.11
羽生善治竜王が佐藤天彦名人に挑戦する第76期名人戦が本日始まりました。 2年前、とは挑戦者とタイトルホルダーが逆という構図になります。 その当時の羽生さんと言えば、名人・王位・王座・棋聖の四冠を保持していました。 翌年(つまり去年)には棋聖は防衛するものの、王位、王座を立て続けに失冠、 そんな中でも、竜王挑戦を決め、竜王戦では鬼神の如き寄せを連発。 さらには史上初の6人によるプレーオフを制して今回の名人戦にも挑戦者として名乗りをあげます。 衰えた、衰えたともうかれこれ10年以上言われながらも一向に衰える感じではなく、
トップランナーとしてまだまだ先頭に立ち続けています。 一方、現名人の佐藤天彦さんはと言うと、2年前の名人奪取以降は叡王戦の優勝こそありましたが、その他は一般棋戦優勝、タイトル挑戦にも絡まず。 2年前に佐藤名人が奪取した際には、ついに新時代が到来かと思った私ですが、なぜか2年経って時間が戻ったかのような印象です。 さて、そんな両者が激突する今回の名人戦、第一局は振り駒の結果挑戦者羽生竜王の先手番に。 この横歩取りを得意としている名人に対して、最新形で挑む羽生竜王。 衰えた(龍王名人)となるのか、佐藤名人がタイトルホルダーの威厳を示すのか。
ヘッポコ将棋ファンとしては楽しみな戦いが始まりました!
その2年前の名人戦では佐藤天彦八段(当時)が4勝1敗で名人を奪取!
羽生ー森内が10年に渡って繰り広げた名人戦に新しい歴史を刻みました。
ところが、年始の王将奪取失敗、名人の失冠となって棋聖戦もカド番まで追い詰められる状態へ。。
流石の羽生さんと言えども「衰えた」説が濃厚となります。
タイトルは棋聖のみとなり「もうダメなんじゃ・・・」という雰囲気に。
衰えたはずが序列1位に返り咲き。
昨年の名人戦は危なげなく防衛したものの、昨年度の勝率は4割台と何となく不調気味な印象も。
名人という歴史あるタイトルを保持している以上、少し寂しい気もしますが今回の名人戦を期に復調する可能性も十分あります。
戦型は後手佐藤名人の誘導で「横歩取り」に。
最も激しい将棋の一つであるこの横歩取りの中でも、昨年度の升田幸三賞を受賞した先手の「青野流」になりますが、両者一歩も引かずに一日目から激しい応酬へ・・・
前回の名人戦では、佐藤名人の横歩取りに敗れたと言っても過言ではないため、並々ならぬ決意が感じ取れます。