コラム | ボランティアを「善意」だけで成り立たせるな!
POST:2018.09.03
なんと、気づけばオリンピックまで2年切ってしまいました。
酷暑の東京、真夏にやる意味はなんなんだろう・・・?
管理人は福岡在住なので、「福岡オリンピック」が見たかったな〜
そんな中、オリンピックのボランティアが集まらず社会問題化して久しいこの頃。
役員は高い給与もらって、競技場は立て直して、虎ノ門ヒルズで涼しくやってるというのも滑稽を通り越していますが、こんな状況なので改めて「ボランティア」について考えてみたい。
まあ、自分の会社でも「ボランティア」という名の休日出勤を強制させられそうなので、その怒りも込めて・・・ですが笑
そもそもボランティアって何?
Wikipedia先生によりますと、労使に「志願した人」「志願兵」とあります。
日本人がイメージしているボランティアスタッフは本来「チャリティー」に分類されるそうです。
チャリティーといえば、某番組が思い浮かびますね。
出演料をもらってタレントたちが募金を募る。構図としてよくわかりません笑
まあ、言葉の意味は変遷するので、「チャリティー」だろうが「ボランティア」だろうがどっちでもいいです。
問題は、「ボランティア」という言葉を傘にして「善意を搾取」しているだけになってるのではないか、という点に尽きると思います。
そもそも、「ボランティア」=「無償」という訳ではありません。あくまで「自発的に」ということを表した単語です。
自発的に応募するものを「半強制」するのはいかがなものか。
しかも無報酬。
労働には対価が払われるのは労働基準法では当たり前です。
労働ではなく、「ボランティア」だから!などと言うのは「サービス残業」を肯定化する時の論理と全く変わりがありません。
何なの?日本総ブラック化でもしてるの??
で、見返りは??
なんでもかんでも見返りを求めるのが正解とは思いませんが、あまりにもヒドい。
東京オリンピックのスタッフに「自発的に」参加する見返りはなんでしょうか??
世界中のアスリートの競技を間近で見られる??
偉い人の付き人体験ができる??
誰かの役に立てる????
大学生は就活に有利????
これが見返り???
災害復興のボランティアとはワケが違うと思うんですけどね。
当初予算から大幅に膨れ上がってますので、そこからボランティアにお金出せばいいと思います。
当初予定どおり「コンパクトなオリンピック」を目指しておけばよかったのに・・・
金銭的報酬が見返りとして正しいとは言いませんが、「衛生要因」としてはかなり大きなウェイトを占めるのは人事管理の業界では当たり前の話です。
⇒https://createmyself.site/461/
他人の善意に乗っかりたいなら、それなりのものを用意するのは普通の感覚だと思います。
協賛企業とか沢山いるわけですし、それこそ「無償」にしないで済む仕組みくらいいくらでも作れるはずですよね?
まとめ
決してボランティアに参加する人が悪い、という訳ではありません。
そういう人たちの善意を貪る人たちが嫌って話です。
これを機に、「ボランティア」のあり方についてもっと議論が深まればいいと思います。