コラム | 手段の目的化 〜何かおかしいブログ界隈〜
POST:2018.09.14
先日より、Twitter上では「ブログで稼ぐことに決めたから学校(仕事、バイト)を辞める」というのが話題(?)になっているようです。
賛否両論ある中で、一人のブロガーとしてTwitterユーザーとして思うところをまとめてみます。
ブログって稼ぐためのツールなのか??
大前提の疑問がこれです。
アフィリエイト化すれば確かに稼げます。
現に稼いでいる人がいる限り、「稼げる」のは間違いないでしょう。
ただし、誰しもが稼げるわけではないということも理解しておかなければなりません。
そして何よりも、ブログは情報発信ツールに過ぎません。
誰しもが簡単に情報を発信できる世の中って便利でいいな〜くらいなものです。
そこから収益化して、さらには「稼ぐ」となるとかなりの難易度となります。
実は、簡単に始められるというのがミソでして、経営学的には「参入障壁が低い」という状態なんですね。
つまり、必然的に「ライバルが多くなる」わけで。
そんな中で、思うように成果を上げるというのは本当に難しいんですよね。
お金を稼ぐということ
そもそもお金を稼ぐというのはどういうことでしょうか?
古今東西、企業だろうが個人だろうが変わらない原則があります。
それは、「価値を提供する」ということです。
ただ「稼ぎたい」が動機だと、提供できる価値がいつか枯渇します。
そうして倒産に追いやられた企業や廃業していく個人事業主は跡を絶ちません。
結局、誰かの役に立ちたいとか助けになりたいという部分が必須になってきます。
ブロガーも、誰かの役に立てますし、価値を提供できます。
しかし、「稼ぐ」のが目的のブログに何の価値があるでしょうか?
主従でいうなら、「価値提供」が主で「稼ぐ」のは従です。
稼ぐのは「目的」ではない
ようやく本題ですが、お金を「稼ぐ」というのは目的ではありません。
あくまで「手段」です。
何かを買うとか、住むところを変えるとか、美味しいものを食べて満足感を得るとか。
そういうものに使うための「手段」です。
企業であれ個人であれ、手段が気づいたら目的となっているのが一番よくないです。
ちなみにこれを「手段の目的化」と呼んでいます。
ブログを始めたはいいけど、稼げない。
そこにインフルエンサーからの天の声!
飛びつくのはいいですが、インフルエンサーが稼げているのはそうなるように努力したからに過ぎません。
表面だけ真似て、「価値を提供する」という本分が疎かになると、そりゃ稼げませんよ。
それに、ブログを収益化するよりももっと手っ取り早い稼ぎ方は沢山あります。
そうじゃなくてブログを選んだということは、もともと何か提供したかった「価値」があったんではないでしょうか?
承認欲求という化物
これが本当に厄介で。
誰かに認められたい。褒められたい。
大人になると正面切って褒められることって少ないですからね。
ついついSNSなんかで「いいね」を稼いで承認欲求を満たそうとしてしまう。
で、ふと見上げると自分よりも「いいね」を稼いでいる他人が羨ましくなって・・・
こんなの疲れるだけじゃないでしょうか?
ブログを書くのもSNSをやるのも、どこかで「自分そのものの評価」とは切り離して見た方がいいと思います。 沢山の人に「いいね」してもらうよりも、1人にでも役に立つ情報を発信できればその方がよっぽど「価値」は高いと思います。
収益化できてなくてもいいじゃないですか。
「稼ぐ」のが上手くいかなくてもいいじゃないですか。
バズらなくてもいいじゃないか。
インフルエンサーになんかならなくていい。
まして、そういう人たちに振り回されてしまうのはバカバカしいと思います。
まずは自分自身を認めてあげたらそれでいい。
収益化できたからその記事に「価値がある」わけではない。
そんなこと言ってるから稼げないのかも知れませんけどね笑
まとめ
せっかく始めたブログ。
お金に目がくらんで投げ出したりするのはもったいない。
お金を稼ぐためのブログにしてしまうのはもっともったいない。
自分にしか提供できない「価値」を少しずつでも提供していけば、いずれお金なんてついてきますよ。
ブログで稼ぐ、志はいいと思いますがそこに潜むリスクや目的を見失う可能性は十分に考慮していただければ。
世の中、急激に伸びたものは急激にしぼみます。
長い目で見てじっくり育てていくようにすれば、ブログもきっと楽しくなると思います。
「稼がなきゃ!」っていう使命感でブログ書くのはしんどいと思いますし。
まずは、自分が楽しんで情報発信していけば、結果は自ずと出ると思います。
みんなで少しずつ頑張っていきましょうよ!