音楽・将棋 | 明日から竜王戦第6局!!

POST:2018.12.11

いよいよ近づいてきました!
12日・13日は第31期竜王戦の第6局です!

今局、後手の羽生竜王が勝てば通算獲得タイトル100期という前人未到の大記録が達成されます!!!

対局会場は昨年の竜王戦で羽生棋聖が竜王奪取した鹿児島県指宿市にある「白水館」という旅館です。

指宿と言えば、砂むし風呂が有名な観光地でもあります。
もし勝てば羽生竜王にとっては2年連続でめでたい対局会場となります。

強さの陰り

平成最強棋士、そして将棋界でも歴代最強の呼び声高い羽生竜王ですが、近年はその強さにもかつて程の輝きはありません。
特に、若いときには絶対的な強さと相手が考えつかないような一手で逆転を呼び込むことから「羽生マジック」と恐れられた終盤に陰りが見えてきました。

この竜王戦でも第3局・第4局と信じられないような逆転負けをしています。
ここ数年は対局相手以外にも、自身の衰えや過密日程など様々な条件とも戦いながら対局をこなしているような印象です。

思い返せば、2016年の王将戦。
挑戦者となりながら奪取に失敗。
さらに名人失陥。
棋聖戦では永瀬七段相手にフルセットまでもつれ込みなんとか防衛。
王位戦でも木村八段(当時)と死闘を繰り広げなんとか防衛・・・
王座戦は糸谷八段相手にストレートで防衛しましたが、この頃から明確に「不安定さ」が際立ってきたような気がします。

翌2017年は、
棋聖は防衛するものの
王位は菅井七段に負けて陥落。
王座戦も中村七段に負けて陥落。
複数冠が当たり前という「羽生時代」の終わりがちらつきます。
竜王戦は挑戦者となって、4勝1敗。
これで竜王を獲得すると、史上初の「永世七冠」という偉業を達成しました。

さらに、2018年に入って名人にも挑戦。
強さが戻ってきたかと思いきや、名人は奪取に失敗。
さらに棋聖は豊島八段相手に失陥。
その他の棋戦でも挑戦者となることはなく、年度複数冠が断ち切られたのがこの年です。
2017年の竜王奪取で獲得タイトルは「99期」。
名人戦で100期達成か!?
棋聖戦で達成か!?

とそわそわしたものです。。

100期獲得に向けて

タイトルは1期獲得するだけでも大変なものです。
もっと言うなら、挑戦者になるのもかなりの苦労が伴います。
99期もタイトルを獲得したのは羽生竜王のみ。
無論、このままでも大記録です。

しかし、ファン心理としては100期がみたい!!!

ところが・・・
立ちはだかるのは「広瀬八段」!!
現在31歳と脂が乗った棋士です。
今期もかなりの高勝率であり、レーティングは1位。
文句なしに最強のチャレンジャーでしょう。
王位というタイトル獲得経験もあり、終盤型のタイプです。

展望

今期のここまでの5局を振り返ると、
角換わり:第1〜第4局
矢倉:第5局
となっています。
5局全てにおいて、羽生竜王が積極的に仕掛けていき、広瀬八段が受けて立つ!という展開です。
広瀬八段としては、自分から仕掛けて模様を悪くするよりも得意な終盤勝負で「一撃で切り倒す」という将棋でしょうか。

これまで同様、羽生竜王のパンチが当たるか、広瀬八段のカウンターが決まるかそういう勝負になるのは間違いないかなと。

問題は戦型です。
先手が矢倉を指向するとはちょっと考えにくい。
相居飛車だと後手に選択肢が多いとは言え、角換わり以外の将棋で後手が有利になりそうなのは相掛かりくらいかな?

とは言え、先手としては勝ちやすいであろう角換わりに誘導する気がします。
予想としては
角換わり:70%
相掛かり:20%
対抗型:10%

という感じでしょうか。
羽生竜王が飛車を振ったら面白いなあという期待も込めて。

両者の実力からすると、最終第7局までもつれ込むという気もしますが、ここまで来たら100期がみたい!!

明日からしっかりと見届けたいと思います。

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