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コラム | レペゼン地球炎上とハラスメント問題

POST:2019.07.25

「レペゼン地球」というグループをご存知でしょうか?
管理人は残念ながら知りませんでした。
しかし、今回大変不本意な形で彼らの存在を知ることになりました。

所属社員による「DJ社長」に対するセクハラ・パワハラ告発とその「自演」というプロモーション活動。
彼らが何をしたかったのかはよくわかりません。
人気バンド「マキシマムザホルモン」をPVに登場させて、『ハラスメントはダメ!』ということでドッキリ的にハラスメントを啓発したかったのでしょう。

結果として被害者もおらず、冗談として済ませばいいじゃないかという意見もあるでしょう。
しかし、ハラスメントを「冗談」で済ますのははっきりいって大変不愉快ですし、許せるものではありません。

当の本人たちは謝罪し問題となった動画はすでに削除。
しかしながら、謝ればいいという問題でもありません。

本当にハラスメント被害にあったことがある人からすれば、「冗談めかして啓発」なんてされたくもない。
それを笑える神経も理解できない。
そんなもんです。

ごく個人的なハラスメント被害

当ブログでも触れていますが、管理人が住む福岡は結構価値観が昭和な部分が残っていまして。 ワンマン経営の体質もかなり色濃く残っていますし、人事管理的に結構「昭和」な経営が多いです。

3年前、とある会社の会社員として働いていた管理人も結構なパワハラ被害にあいました。
無理難題を振られ、それを何とかこなす日々。
社長の直下で働いていましたが、相談すれば怒られ自分で何とかすれば「そんな指示はしていない」だの言われ・・・
怒鳴られたりもしょっちゅう。自分がやってもいないことなのに自分のせいにされて始末書も書かされました。

そんな日々、「これはもうダメだ、この電車に飛び込んだらどれだけ楽になるかなあ・・・」などと考えたことも一度や二度ではありません。
もちろん、相手だけが悪いわけではないでしょう。自分にも稚拙な部分があったのはあったかと思います。
しかし、そこまで追い込まれて仕事を続けることはできないと判断し、退職しました。

そこに至るまでには、家族の生活を含めて色々な葛藤があったことは事実です。
しかし、あのまま続けていても今はなかったのでまあよかったかなと。

退職代行という仕事をはじめて

それから何だかんだとあって今は独立して仕事をしています。
幸いなことに管理人の考えに共感して、支えてくれる方もおり個人事業主ではなく法人という形でスタートしています。

事業内容は、これまでの経験を活かして採用のコンサルや採用代行といった人事系のコンサルタントに加えて退職代行という仕事もしています。
これに関して賛否含めて色々な意見があるのは承知の上です。

しかし、管理人としてはハラスメント被害にあわれている方々も含めて一人でも多くの方を救いたいという一心です。
退職するという選択肢が、必ずいい結果を生むということではないことも十分承知しております。
それでも、今置かれている環境を一度整理して退職を含めて将来のことをしっかり考えるようなきっかけを与えられるような会社をつくっていきたいという風に考えています。

ハラスメントを含めてブラックな環境に置かれている方の思考というのは、極端に狭くなります。
他人から嫌がらせを受けている中でポジティブになれるような人は少数派ですから。
そういう方々に対して、「大丈夫」ということを示していきたい。
そんな思いから退職代行という仕事をしています。

だからこそ、「ハラスメント」というものをおもしろおかしく扱ったレペゼン地球という団体がはっきり言って許せません。
彼らにとっては、「啓発するための手段」だったかも知れませんが、本気でハラスメント被害を心配したファンもいます。
自分の置かれた状況と重ねて様々な思いを受け取った方もいらっしゃると思います。

人気のあるグループであっても、冗談であっても、ネタであってもやっていいことと、やってはいけないことは明確に異なっていることの理解くらいはして欲しい。

センシティブな問題を取り扱うということは本来そういうことです。
自分たちが「おもしろい」と思うことであっても、「他人から見たらどういう評価を受けるか」という視点はアーティストである以上常に持たなければいけないと思う。

ハラスメント問題の今後と、レペゼン地球の今後

働き方改革、という言葉管理人は大いに期待している部分があります。
これまで同様、経団連の望むような形の改革ではなく、真の意味で従業員目線の働き方改革が行われることを切に願っています。
ハラスメントも同様で、これまでの「まあいいでしょう」みたいな視点から「ダメなことはダメ」という姿勢に変わっていくことを願っています。
従業員が働きやすい環境に「ハラスメント」は無縁のはずです。
そういう意味では、ハラスメントを含めて働き方をしっかりと変えていくような社会的なムーブメントが起きてほしい。

願わくば、レペゼン地球も今回の件、何が問題で何を変えていけばいいのかを真剣に考えて新しくやり直して欲しいと思います。
そして、社会に一石を投じるにしても別のやり方で「みんなをびっくりさせる」ような方法を生み出して欲しい。
彼らにとっての贖罪は、彼らにしかできない活動を真摯に追及することだと思います。

管理人も、管理人なりに社会に対して向き合った活動を続けていく所存です。

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