ビジネス | もっと自分に自信を持とう! 〜社会的証明を考える〜
POST:2018.07.14
二択の問題があるとします。
AとB正しいのはどちらかです。
あなたは、答えはAだと考えます。
しかし、周りの人間が皆Bが答えだと言っています。
あなたは自分の回答に自信を持てますか・・・?
回答をBに変更しよう、と思いませんか??
社会的証明(ソーシャルプルーフ)とは?
先程の仮定のように、自分の回答に自信が持てない状況になると
人はついつい周りの回答が正しいと思いがちです。
このような心理的状況を社会心理学では「社会的証明」あるいは「ソーシャルプルーフ」と呼びます。
自分ひとりの判断には自信が持てないが、周りの後押しがあると自信が持てる。
社会(=ソーシャル)が自分の考えを証明(=プルーフ)してくれると安心する、という意味合いです。
マーケティングにも応用される理論の一つですが、例えば
行列が並んでいるお店
評価ランキングで評価が高いモノ
なんかは何となく気になりますよね?
そして、実際に長い時間並んで食べたものの、「イマイチ」だったとします。
そこではっきり「イマイチ」と言えるあなたは強い人です笑
そうありたいと思うものの、なかなかそうはならない。
そう、人間とは、他人や周りに流されてしまうものだからです。
自分だけが美味しくなかったとはなかなか言いづらいものですよね笑
そもそも、人間は自分で決断できるのか?
自身の知識や経験。
感情やフィーリング。
様々な要素を元に、自分で判断していると思いがちですが社会的証明は誰にでも起こるものです。
自分の判断だと思ったことも案外周りに流されての決断だったということもしばしばです。
自分の答えに自信を持つ、というのは自分の答えに責任を持つということでもあります。
間違っていても、自分が悪いと思えなければついつい流されるままに生きていくことになります。
当然、自分の答えに自信を持つためには様々な知見の積み重ねが必要になってきます。
そして少し酷なことかもしれませんが、自分の答えが間違っていたという経験すら必要になるはずです。
勝負の世界
将棋や囲碁、チェスなど勝負の世界で生きる人達は局面に応じて自分自身で考え抜いて答えを出しています。
その答えが間違っていたとしても、勝負の世界で生きるためには常に決断の連続を強いられています。
優柔不断が悪いわけではないです。
しかし、色々な意見を聞き入れて迷ったとしても、最後に決めるのは自分です。
そこで他人の責任にはできないもどかしさが勝負の世界にはあります。
私達も、無意識的にではありますが勝負の世界で生きています。
そして、決断を強いられています。
そういう時、周りに流されるのではなく自分の意志で決断できるように生きていきたい。
そういう姿勢を身に着けたい、と思っています。
その決断の積み重ねが、少しずつ自信に繋がるのではないかと。
そんなことを考える、夏です。