ビジネス | 搾取される社員。疲弊する企業

POST:2018.07.22

『「若い社員」が次々辞める会社に足りないもの』という記事を見かけました。

思えば、「ブラック企業」という単語が一般的になったのも2010年代以降。
それまでも多くのブラック企業が存在していたのでしょうが、「会社とはそういうもの」「社会とは理不尽なもの」という認識の方が強かったためかなかなか社会問題化することはなかったように思います。

ブラック企業がクローズアップされるにつれ、「ニート」という単語は相対的に使用される場面が減ってきました。
恐らく、「働けない者」よりも「搾取する会社」の方が問題になってきた証左でもあるでしょう。

インターネットの威力

単語としての「ブラック企業」がポピュラーなものになってきたのは、間違いなくインターネットの力でしょう。

インターネット上で簡単に情報が共有される中、「デスマーチ」「ワンオペ」などの『黒い』単語も共有されるようになってきました。(この辺りの構図は、今野晴貴さん著作「ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪」に詳しいです)

近年、インターネット上でのやりとりはスマホの普及を背景にSNSへと移ります。
SNSの凄さは、拡散能力でしょう。
ブラック企業の実態、そこで働く人の気持ちなどが一瞬にして拡散します。

情報を発信する側も受信する側も手軽にできる時代となっています。

なぜブラック企業は生まれるのか?

企業はなぜ社員を搾取してまで「ブラック企業」と化すのでしょうか?
正常に法律を遵守するだけでは営利企業が賄えないほどの競争力しかないからだと思います。

ブラック企業は、ブラック企業であるからこそ生きながらえている、ということでしょう。

社員を教育し、競争優位を獲得するための戦略策定をするよりも、楽してお金を稼げる方がいいという判断なのかも知れません。
結果、そのしわ寄せは社員へといき、次第に疲弊していく。

今ホワイト企業であっても、いつブラック化するかもわからない状況下でもあります。

競争戦略は成立するのか?

そもそも、日本の経済は徐々に衰退化していると考えた方がいいでしょう。
人口が減っているというのは、そういうことです。

国としての競争力が減る中では、徐々に国内の企業も疲弊します。
大企業が疲弊し、中規模企業が疲弊し、零細企業も疲弊する。

よほど上手く競争優位を確保している企業でもない限り、このスパイラルから抜け出ることは難しいでしょう。
ブラック企業とブラック企業予備軍は非常に多い、と考える方がよいかと思います。

疲弊した先に

企業が疲弊していけば、社員に負荷がいきます。
その負荷は、まず優秀な社員が背負うことになるでしょう。

優秀な社員と言えども、能力には限界があります。
そうして疲弊していった優秀な社員から会社を脱出することになります。
優秀な社員の負荷は、残った社員たちが背負うことになります。

さて、この環境下で頑張って続ける社員はどれくらいいるでしょうか?

記事中にも記載されていますが、優秀層が抜け、その後残された社員にケアが行き届いていない場合、退職の連鎖が発生します。

要は、「もうやってらんねー!」状態ですね。

不満の受け皿

「もうやってらんねー!」という気持ちは、SNSやインターネットを通じて一瞬で拡散していきます。
その社員が社名を出したものなら、企業は一気に窮地です。
そして、SNS上で渦巻いている不満に共有しながら、少しずつ退職の意思を固める人たち。

人間、自分の意思だけよりも周囲の後押しがある方が行動に移しやすいものですから。

そして、何よりも世はまさに「超売り手市場」です!

昔なら二の足を踏む選択も、売り手市場という追い風も相まって転職へのハードルも下がってきているのが現状です。

退職のスパイラルは、転職市場の活性化つまりは雇用流動化が進みだしているわけです。

企業側の対策は

一度始まった退職のスパイラルはなかなかとどめることが難しいと思います。
記事中にもありますが、そもそも「なぜ社員が辞めるのか」ということに真剣に向き合えるか否かがカギでしょう。

でなければ、優秀層から退職し人が定着しない残念な企業となり果てるだけです。

退職の理由が判明したところで、アクションを起こさなければ無意味です。
どれだけ、社員と向き合っていけるか。
歯車としてではなく、一人の「人間」として接していけるかが重要な対策です。

まとめ

では、長々と書いた分をまとめてみます。

・そもそも日本自体にかつてほどの経済力はない
・ブラック企業とその予備軍は増加するだろう
・ブラックな実態は一瞬で拡散する時代
・転職へのハードルは下がっている
・社員は優秀層から辞めていき、残った社員も辞めていく
・負のスパイラルを断ち切るには、社員一人ひとりと向き合う
・歯車から人間としての対応を

さて、管理人はそもそも転職へのハードルはめちゃくちゃ低いタイプです。
面白いことを、面白い仲間とやっていきたいですもんね!

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