ビジネス | 経営者はなぜ勘違いするのか?

POST:2018.03.23

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018031601381&g=pol
「週休7日が幸せか」=自民・渡辺美樹氏、発言謝罪

月月火水木金金とは、大日本帝国海軍が発祥でしたかね。
渡邉美樹さんと言えば、かのワタミの代表だった方ですね。

従業員の過労死に関しての公聴会でこの発言。
常人の神経ではないのは確かでしょう。

労働者と経営者

労働によって達成感や充実感が味わえるのは確かなことですが、基本的に労働者と経営者は別物です。

労働者は経営者と対等と言えども、相対的に権限がないため
労働基準法を始めとした様々な法律で守られています。

経営者は24時間365日経営責任を負う立場です。
ある意味、経営者は毎日働くべきですし、そうでもないとも言えます。

私見ですが、経営者の中でも中小企業になればなるほどこの違いが理解できていないような気がします。
「俺は毎日休みもなく働いてるのに!」的な発言をする経営者はそこそこ見受けられます。

労働=軍歌的な奉仕、を求める時代は過ぎ去ったと思うのですがまだまだギャップがあるようです。

資本と経営の分離

さて、なぜこういう事が起こるのかと考えてみると、経営と資本が分離していないからというのも大きな原因ではないかと思います。

本来、経営者は株主からの寄託を受け企業価値を高めるために邁進するわけです。
結果が出なければ経営者も解任されてしかるべき。
資本と経営が分離していれば、そこに緊張感が生まれてバランスが取れます。

が、多くの中小企業は大株主が経営者です。
また、資本サイドから経営を委任されている場合、「雇われ社長」のように卑下した表現を用いたりもします。

しかしながら、これだとただの独裁ではないかと・・・

資本家には資本家の
経営者には経営者の
労働者には労働者の
それぞれの立場や役割があります。

互いに尊重しあわなければより良い環境は作れないと思います。

とは言え、独善的な手法がまかり通る国ですからね。
なかなか難しいか。

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