ビジネス | 組織は突然死しない
POST:2018.06.25
ゆでガエルのお話。
熱く煮えたぎったお湯にカエルを入れても、カエルはびっくりしてすぐにお湯から逃げ出します。
一方、水の中にカエルを入れてゆっくり茹でていくとカエルは温度の変化に気づかずに茹で上がってしまう。
もちろんこれは喩え話なので実際にはカエルは逃げ出すのでしょうが。。。笑
共通の認識
何の比喩かというと、組織なんですね。
会社にかかわらず組織は腐敗していきます。
何せ、社会や環境が目まぐるしく変化する世の中です。
現状維持はすなわち「後退」と同義です。
組織が前を向いて進化し続けるには、共通の認識が不可欠です。
それをもたらす一つに「危機感」があります。
前を向くために「危機感」という後ろ向きな感情が必要になるというのは何とも皮肉ではありますが・・・
この危機感すら持たない組織は、気づいた時には茹で上がってしまっていることでしょう。
ゆっくりと腐敗
「はれのひ」みたいに突然死する組織はインパクトが強いものの、実際にはかなりの少数派です。
だいたいの組織はゆっくりと、気づけないくらいのスピードで腐敗しています。
その最たる例が、日本の製造業でしょう。
不正、隠蔽がまかり通る組織で気づいた時には身動きが取れない。
こうなると、改革するにも一苦労です。
方向性や認識を共有する
では、危機感や課題を共有できているかをどうしたら確認できるでしょうか?
・決算書が開示されているか
・事業戦略が浸透しているか
・重点課題や最優先課題が認識されているか
・課題解決型の思考をする組織であるか
個人的にはこれらが全社員レベルで共有されているか否かが大きいような気がします。
組織である以上、「みんな」で方向性や認識を共有しないといつかどこかで歪みが生まれ、その歪みが腐敗へとつながると思います。
一度腐敗したら、なかなか生まれ変わることはできません。
そこに大きなエネルギーを注ぐくらいなら、日頃から細々とやる方が結果として使うエネルギーは少なくて済むはず。
悲しいかな、自分が所属する組織がまさにこういう状況となっており、頭を抱えている毎日です。