ビジネス | KGIとKPI〜目標設定は適切に!〜
POST:2018.06.07
どちらももともとは経営指標の一つです。 KGI:Key Goal Indicator 重要目標達成指標 のことです。 と、言われても何のこっちゃらという人が大半でしょう。 筆者はもともと採用の分野でこの指標を使っていました。 さて、まずはKGI。 ECで言えば、当然「売上」になるでしょう。 KGIもKPIも具体的かつ実現可能性が高いものを設定しなければ無意味です。 KPIについては、KGIを達成するための「過程」を計測するための指標となります。 少し具体的な例を考えてみましょう。 ECサイトの運用をしていると仮定します。 考えうる施策は何でしょうか? ・セッション(訪問数)の増加 などなど・・・ 全部できればもちろんいいですが、そんなことは不可能です。 例えば、セッションを増やしたいなら もっと単純化させてみましょう。 福岡市を朝9時に出発して、15時までに鹿児島市に到着したい。 ざっくり言うとこれがKPIです。 もっと個人的なものに例えてみます。 KGI:7月までに将棋でアマ初段に昇段 ちなみに、KGI・KPIともに設定する上での考え方があります。 ・明確性(Specific) 頭文字を取って「SMART」と覚えるといいみたいです。 話を戻すと、重要なのは「売れない売れない」と悩むことではありません。 KGIとKPIを考えて、CVに落とし込む。 これが努力というやつです。 現状、自分が所属している会社が管轄しているECサイトなんかでは、その辺の「努力」がおざなりな印象です。 そのためにも、こういう指標や考え方は勉強していくといいんではなかろうかと思います。 のんべんだらりとやっていますが、このブログにも一応KGIとKPIは設定しています。 売上が上がった(下がった)KGIとKPIを意識する
KPI:Key Performance Indicator 重要業績評価指標
FBIとKGBの違いなら何となくわかるけれども・・・笑
知っていれば色々な場面で役に立つ指標かなと思います。
特に、サイト管理者やECの運用担当なんかはこの指標を意識するだけで大きく変わってくるかと思います。KGIについて
Goalとついているくらいですから、結果についての指標です。
しかしながら、昨年度の売上が1000万円しかないサイトが、「年間の売上1億円!」みたいな設定をしても単なる『目標』に過ぎません。KPIについて
1つのKGIに対してKPIが複数あることもザラです。
KGIを「売上高前年比20%アップ」とします。(これでもだいぶ大雑把だと思いますが)
・流入経路の開拓(告知方法の改善)
・商品ラインナップの見直し
・ターゲット層の見直し
・離脱率の改善
・客単価の増加
ということでKPIも考えます。
「3ヶ月でソーシャルメディアからの流入を30%増加させる」とか。
「半年でカゴ落ちを30%改善させる」とか。
まあ何でもいいです。
KGIは「鹿児島市に15時着」です。
さて、選択しうる経路は色々あります。
仮に、自動車で高速を使うとします。おおよそ4時間半は必要です。
となると、「13時半くらいには熊本市を通過」しなきゃいけないなとなります。
KPI:5手詰めの詰将棋を1日20問する。対局数は10局で勝率は6割以上。
みたいな感じでしょうか。
全くKPIを達成できておりませんが・・・笑SMART
・計量性(Measurable)
・現実性(Achievable)
・結果指向または関連性(Result-oriented or Relevant)
・適時性(Time-bound)
なんともスマートな覚え方!
闇雲に施策を実施することでもありません。
サイトの改善やマーケティングに当てはめていく。
むやみに作業量を増やすのではなく、しっかりと考えて施策を絞り込んでいく。
もっと考えて、頭使ってやって欲しい。
もちろん、設定するだけでなく、定点観測しなければ無意味なのは一応補足しておきます。
セッションが上がった(下がった)
という結果だけを見て一喜一憂するのではなく、KPIが達成されているのか
といった過程にも注目すると、より改善のポイントも明確になると思います!