コラム | 愚直の凄さ

POST:2018.03.28

奇抜な発想は、一見すごいようで実はそうでもなかったり。
「アイデア勝負」なんて言うと聞こえはいいけれども、大事なことは結局基本をどこまで忠実にやり通せるかだと思います。

今日、イチロー選手がセーフコ・フィールドに戻ってきました。
マリナーズのユニフォームを着て本拠地に登場するのは2012年以来。
45歳、新しいシーズンのスタートです。

「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道」
とはイチロー選手の言です。

この姿勢、ビジネスでも同じことだと思います。
基本を疎かにせず、奇抜さや斬新さに走ることなく。

企業は競争にさらされていますが、いわゆる「ブルーオーシャン」はありません。
激しい競争の中で、ふるい落とされる企業とそうでない企業の差は、とにかく真面目に愚直に正攻法を繰り返しているところではないでしょうか。

個性的であるというのは、大衆の支持は得られにくいということでもあります。
将棋や囲碁には「定跡(定石)」があります。
いわゆるセオリーですが、これは長い歴史の中で洗練されてきたものです。
当然、セオリーの先に挑戦することはありますが、セオリーを無視すると概ね結果は悪いです。

一見斬新な手ほど、局面が進むと良くなかったりもするものです。

一つひとつを着実に進むことは、遅いようで早いものです。
そして、それを続けることが「妥協しない」ということでもあるのでしょう。

ふと、奇抜な環境に身を置きながらそんな思いに耽る今日この頃です。

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